防犯に対する誤解：防犯対策＠知識集

防犯対策＠知識集は、防犯に関するあらゆる情報を紹介します。
防犯知識だけではなく防犯ガラスや防犯用の鍵。防犯カメラなどの知識も紹介しております。
犯罪に対する知識を得て、どうぞ防犯のお役に立ててください。

« リンクについて | 防犯対策＠知識集トップページ | 空き巣狙いが増加傾向 »

防犯に対する誤解

空き巣などの、住宅への侵入窃盗の増加にしたがって、ピッキングなどという言葉は一般に多く広く知られるようになった。警察庁の発表でも、窃盗犯罪は数年間で急増していて平成14年には全国で年間237万件以上にのぼっている。さらに住宅侵入の最近の傾向はマンションなどへの共同住宅への侵入数が戸建住宅にくらべ著しい増加をみせている。居住者は、マンションの密閉性や、開口部の位置や数、階層の高さ、オートロックなどの理由で安全と勝手に判断してしまう傾向にある。そういった弱点をこれから防犯に対する誤解シリーズとして紹介してみよう。

テレビなどでの侵入の手口が紹介されるたびに、犯行グループは次々と新たな手口を編み出し、防犯対策とのイタチゴッコで、被害も増加の一途であるという解説が付け加えられるが、ここにも誤解がある。
　ほとんどの手口は従来のもので、開錠業務を行う専門業者が用いる工具や技法がそのまま使われているのであり、新たなといってもその発展系程度。もっといえば、一般の住宅に侵入するのに新たな手口は必要ないでしょう。錠に関して言えば、弱点がなければ困る。もし、鍵をなくしたときに無傷で開ける技術は必要であるし、非常時には鍵がなくても侵入できるようにしなくてはならない。

　重装備は重防備ではない。侵入被害の増加に伴って、防犯性は、快適性、機能性、衛生健康性、バリアフリー性などとともに住宅の重要な機能の一つとなりつつある。これだけ犯罪が増加してくると防犯対策も当然考えなくてはならない。そのためにまず重要なことは、自宅の弱点を検証することです。玄関や窓などの開口部の弱点や、犯人がそこにいたるまでの住環境の弱点が充分に理解されていないことも多く見受けられる。こうした弱点を検証せずに、多くの設備を導入しても無駄となる。
　自宅の弱点を検証した上で最適な防犯を行うことが重要になってくるのだ。

守るのは財産だけではない・・・。
　住宅に忍び込む泥棒は、人が住む場所では必ず起こる。泥棒と聞いて連想するのは空き巣であるが、家人がいない間に忍び込み盗みを働くとういのもだが、空き巣だけとは限らない。
　家人が在宅中にもかかわらず侵入する居空き、深夜に家人に知られないように侵入する忍び込みと呼ばれるケースがこれに当たる。これらの場合は、ときとして家人を脅して金品を奪う強盗や殺人にいたるケースもある。とういのも最近の窃盗は外国人窃盗団の活動の活発化があると見られているがその手口は荒っぽい。家人が住んでいても強引に侵入したり、キャッシュカードの暗証番号を聞きだすために待ち伏せしたり、強姦などの犯罪にもいたるケースもある。

よって、こうした事態を想像できない人も多く、盗まれるものがないから大丈夫というわけではない。高額な家電製品や乗用車を簡単に換金できる裏ルートが確立されていたり、通帳やカードの偽造技術が向上していたりと、犯行の手口も多様化複雑化の様相を呈している。
　金品だけでなく、生命を奪われる危険性もあることを忘れてはならない。防犯対策は金品だけでなく、家族の身の安全にとっても重要なのである。