防犯対策のための住宅作りと備え：防犯対策＠知識集

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犯罪に対する知識を得て、どうぞ防犯のお役に立ててください。

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防犯対策のための住宅作りと備え

防犯対策は、侵入できない住宅を作ることではなく、侵入しにくい住宅を作ることに、その根本がある。つまり、侵入窃盗が犯行をあきらめざるを得ないような状況を作り出すことを目的とした方がいいだろう。というのも窃盗犯が、侵入をあきらめる時間は5～10分であるからだ。そして、じっさいに住宅に侵入して物色に要する時間はだいたい15分以内というのが約半数を占めるというデータもある。

・戸建て住宅の弱点

玄関ドアを工具によって解錠するより、上階のベランダからの侵入が多いのである。
　このような誤解はテレビなどで、ピッキングなどの鮮やかな解錠シーンが流され、玄関からの侵入が強烈に印象付けられてしまったからだろう。防犯対策といえば、鍵の取替えというのは短絡的といえよう。
　

・狙われない家作り

当たり前ですが、狙われないにこしたことはありません。まずは外観から・・・

１・窓に格子はついているか？
２・玄関に２つ以上鍵がついているか？
３・侵入者の死角になるような場所はないか？
４・足場となるようなものはないか？

などです。そこで侵入者は

１・人通りが多いかどうか
２・留守がちでないか
３・金目のもがあるのかどうか
４・犬はいないか
５・逃げ道はきっちり確保できるか

などをみて下調べを入念にしています。

・住宅の防犯設計手順

手順として大きく三段階にわかれます。

第一段階

建物や敷地内において侵入者の標的とならないような防御ラインの作成。
下見の段階で、外観や敷地の状態から侵入可能かどうかを判断します。敷地内が乱雑だと、防犯意識も低いだろうと標的にされやすいですから、整理整頓をこころがけましょう。

第二段階

標的となった場合に、侵入を阻止する対策です。外観からは判断が難しい防犯合わせガラスやショックセンサー、二重サッシなどです。たとえば、窓の防犯合わせガラスに亀裂をいれただけで侵入をあきらめるケースもあります。やはり５～１０分の法則にも合ったように、侵入に１０分以上かかると９割以上が侵入未遂で終わります。

第三段階

侵入された場合の措置ですね。侵入による警報を鳴らしたり、通帳と印鑑は別々に保管したり、タンスの引き出しなどには貴重品をおかないということですね。また、見せ金をおいておくというのもありです。侵入者は盗んで早く逃げたいという心理があるので、それを盗って逃げるというわけです。なにも盗る者がなければ、火を放つという極悪なやつもいるので怖いですね。

このように防犯設計には段階的な手順があります。