防犯設備導入前に:防犯対策@知識集

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防犯設備導入前に

 近年はユーザーの防犯意識も高まりをみせ、いろいろな設備を導入するケースも多くなってきた。具体的には防犯カメラ、センサーライト、センサーアラム、さらにはホームセキュリティと呼ばれる警備サービスなどである。巷ではちょっとした防犯ブームで防犯に役立つ商品は山ほど販売されている。
 いったいどういう点に気をつけて購入すしていけばよいのだろうか?

 やはり、錠前と同じようにただ付ければ良いと言う訳には行かない。製品の特性や効果を見極め効果が上がるようなプランニングや施工を行うことは重要。
 設置関して言えば業者に施工を依頼する場合と、ホームセンターなどで部品を購入してユーザー自身が設置する場合が考えられる。簡易の防犯グッズの場合は施工も楽なので、ユーザー自身で設置することも多い。しかし注意しなくてはならない点もある。

 たとえば、窓を破られたのでホームセンターで補助錠を買って設置したのだが、同じ部位をまた破られて二度目の進入を許してしまったなど導入した設備によって思ったほどの効果が得られないこともあり、また、施工不良が原因で破られてしまうような事例である。
 というのも、こうした防犯グッズを販売しているにもかかわらず、専門のアドバイザーを配置した店舗は非常に少ない。量販店も少ない。

 仮にそういったお店があったとしてみても立地条件や、住宅ごとに条件はちがうので、実物を確認しないと、一般論以外のアドバイスは不可能であろう。もし、真剣に相談したいのであれば、せめて住宅の見取り図や、各所の写真くらいは携行するべきである。
 購入者の判断材料になるものとしては、玄関錠については「特殊解錠用具の所持の禁止などに関する法律」によって2004年の春ごろから性能表示の義務が生じるので、そういったものを確認して選択することが望まれる。

 また同様に、2004年の春以降の公表を目標に、現在「防犯性の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」の認定試験がすすめられていることを受けて、近い将来住宅の主要な部材について、防犯性の指針が示されることが期待される。
 いずれにしても一般消費者が安心して選択できるような基準作りが課題なのである。

 また、施工者側にも問題がある。防犯設備の施工に関しては、国家検定や公的な資格制度が存在しないということもあり、いい加減な施工をしたために、すぐに使用不能になったり設置強度が弱いので、破壊を伴う手口にたえられなかったりと、そういった事例も多く発生している。
 また、ある特定の商品のみの代理店をやっている場合は、他の選択肢を提示せずにその方法だけを盲目的に消費者にすすめてしまうことも考えられる。

 実際に個人経営も多い。自称防犯設備業者は簡単に開業できる一方短期間で廃業になるケースも多い。そういった意味ではクレームやトラブルが何度もよせられる住宅リフォーム業と同様の問題を有しているといえる。依頼する業者が信頼するに値するか十分なコミュニケーションをとって判断することが重要である。
 そのために最低限の知識は身につけておこう。

 また、防犯設備といっても品目は多様である。錠前、防犯カメラ、ガラスなどそれぞれの分野に専門業者があり、専門以外では門外漢ということもある。たとえば、錠前技術者だけにかんしても、新設、解錠といった具合に得手不得手もあるし解錠だけをとっても金庫、自動車、住宅などに特化している場合がある。
 また、防犯設備業者だけでなく、サッシやガラスや金物販売店という従来からの建築施工業者の場合、防犯に対する意識が低いことも多く、そういった場合はコストなどの表面的なものだけを考慮して結果としてユーザーが希望する性能を実現できない問題のある施工を行ってしまう場合もある。

 欠陥住宅の発生が設計もしくは施工者の故意ではなく、無知の賜物と表現されることがあるが、防犯設備に関しても同じ危険性がある。この場合は業者を一概に悪徳業者と決め付けることはできない。本人は真剣に施工したつもりが、未熟であったために欠陥になってしまったということもあるからだ。
 施工能力の検定制度については、ガラスやウインドフィルムなどについては、それぞれの業界団体が定めた技能認定制度があるようだが、錠前に関しては特定のメーカーやグループによる自主基準的なものしか存在しないのが現状だ。

 鍵業者の選定に関しては、たとえば防犯設備士や大手メーカーの代行店、あるいは警察などの公的機関が承知している施工者団体へ加盟していることなども判断基準になるだろう。
 業者の良し悪しということになると、値段が高いか安いかという部分に集約する傾向があるが、ぼったくりといえるほどでなければ、しっかり強固に設置されたか、もっとも有効なプランになっているのか、実現したい性能を有しているかといったユーザーからはみえにくい部分にこそ業者を選択するポイントがあると考えられる。

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