面格子・フェンス：防犯対策＠知識集

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面格子・フェンス

　昔からある防犯対策としては面格子やフェンスだろう。ただ、混同してはいけないのは、窓の格子は物理的な侵入を防止するものである一方、柵や塀は境界を明確にするものであり、似ているようでも両者の意味合いは異なるものである。

　面格子に関して言えば、丈夫なものを使うのが基本。昔の木製のものは心理的な抑止効果はあるが、現代の犯罪事情には無意味だろう。アルミ製の面格子も従来の作り程度のものでは侵入防止に役立たないだろう。
　面格子に求められる丈夫さとは切断、破壊、もぎ取りに強いということである。ステンレス製や鋼材をつかうのが望ましい。

　ステンレスはともかく、スチール鋼材を使うと「あんなに錆びやすいものを・・・」と思われるかもしれないが、適正な錆び防止処理をやっておけば、簡単には腐食しない。フェンスや手すりが錆びてどうしようもなくなっているのは下地処理が不適切なのと肉厚の薄いパイプ材を使用しているためであって、材質自体が不適切だということではない。

　なお、どうしてもアルミ製のものを用いたい場合は、クロス格子のように複雑な構造にるつことで強度がでるようにするか、中間リベットを間引きするようなつくりではそれも困難なので注意しよう。
　近年国内でもインナー格子を設置するということもいい。窓の内側に設置する面格子のことで、はめ殺しの形式以外にも開き戸形式やパイプシャッターに近いアコーデオン吊戸式などがある。

　フェンスは簡易なものでかまわない。フェンスではなく、塀の採用例が多かったが、中途半端に高いものだとかえって外部から見えにくく死角が多くなってしまう。なので、侵入者に逆に好都合となる。こうした意味もあり、メッシュ状のフェンスを使ったり、何もつけないということが多くなってきている。