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防犯カメラを設置する場合、もっとも問題となるのがプライバシーだろうか。特に、行動やマンションの共用部分などのパブリックスペースでは、通行人も本人の意思と関係なく撮影されてしまうため問題となる場合がある。
国内に累計２５０万台もの街頭カメラが設置されているといわれ、防犯カメラ大国とも揶揄されるイギリスではデータ保護法という法律によって防犯カメラの運用基準を定めている。
その内容は「カメラ設置場所には、その目的と責任者の氏名を表示する」、「本来定めた目的、期間を超え、映像を保存できない」「撮影した映像の第三者への受け渡しの制限」というものがある。日本の商店街などに設置する場合にはこれに近い運用がとられる場合が多い。
マンションの管理組合などにおいては、もう少し詰めた所で運用規則を設定することが多い。たとえば、映像を再生する場合は警察に通報するに足る事件が起きた場合に限定する、映像を再生するには理事会での承認を必要とする、その場合、理事長を含む２名以上が立ち会う。必要とする日時時間帯以外のパートの再生は厳禁、警察からの提出の要請があれば、別途理事会で検討するといった感じだ。
また、たとえ個人宅であっても、近隣や前面道路が映像に入る場合は、同様の問題が起きる。とはいっても、必要な部分が撮影されないということであれば意味がないので、近隣の了承をとるなどの調整が必要である。
なお、撮影した映像をデジタルで出力した場合は、偽造の可能性から証拠能力を疑問視する声が弁護士などからも上がっているのだ。結論かこれからであるが、こうした点にも今後の注意が必要となってくるであろう。
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