錠前の種類:防犯対策@知識集

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錠前の種類

・円筒状(シリンドリカルロック)

円筒状(シリンドリカルロック)
 これはアメリカで発明された錠である。ドアノブに鍵がついていて、室内側にはプッシュボタン、またはユニバーサルボタンと呼ばれるボタンがついているのが特徴で錠機構はノブの中に納められている。
 主にトイレや室内のドアに使われる。
 また、ホテルの客室や消防法で定められたマンションなどの避難扉に設置されることも多い。


・本締まり付きモノロック

ノブに鍵穴があり、概観は円筒状に似ているが、ケースが箱型でデッドボルトを有している。
 本締まりというのはデッドボルトが加わっていてしっかりと施錠できることを言い、外側からは鍵を使い、内側からはサムターン回しで扉を開ける。
 主に室内用でしかない。このタイプはデッドボルトを備えていても、ノブごと破壊されればひとたまりもない。


・彫込み箱錠

箱錠とは、鍵の機構が箱型のケースに入った錠で、彫込みとはドアの内部に箱錠を内臓させること。したがって、彫込み箱錠とは、錠機構が納められた箱型ケースをドア内部に組み込んだものである。
 これは現在最もスタンダードなものである。ただ、この錠はバールなどのこじ開けなどに遭いやすいので、防犯性の点から補助錠として面付け箱錠を設置するのが望ましい。


・面付け箱錠

これは公団住宅の玄関用として開発されたもので、その後は民間アパートなどでも使用された。
 鍵穴とノブはセパレートになっているものが多く、外側からは鍵で内側からはサムターンによって施解錠を行う。
 彫込み箱錠とは違い、外開きのドアであっても、デッドボルトが扉と戸粋の隙間から見えなくなるのでバールのこじ開けにも強い。


・彫込み本締まり錠

本締まり機能だけをもtった彫り込み箱錠です。主錠の補助締まりとして使うほか店舗の入り口にも見られる。
 箱型の錠以外にも円筒形のケースを用いる場合がある。円筒形に関しては北米で多く見られ、輸入住宅で採用されている場合が多い。


・面付け本締まり錠

 室内側のドア表面に取り付けるタイプで、主錠に加えた補助錠として、しようされるものです。
 このタイプは施工性がよく、住宅では後付けの1ドア2ロック3ロック用として使われる事が多い。
 欧州でも同様の形式の錠があるが、国産よりもおおぶりである。これは、原型である用心締まりのためのナイトラッチやダブルスローに由来していると考えられる。


・引き戸用、引き違い戸用

和風建築などで多用される引き戸や引き違い戸で使われる錠である。
 戸先鎌錠と召合せ錠に分けられる。引き戸は日本の住宅では多用されるので、本来であればもっと多様な形態・構造の錠前があってもよいのだが、種類はあまり多くなく簡易なものが多い。
 錠前自体には防犯性の高いものもあるが、引き戸自体が弱かったりガラス部分の破壊によって不正に開けられることが多いので、そこが問題である。

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